自費出版には大きく分けて三つのタイプがあります。

  ( 1 )  家族や親しい友人など、身近な人に配るために制作する(私家版)

基本的に少数部数があれば足りるので、費用は安く済みます。書店に流通させずに自身で配るので、単純に本を作ること、印刷することだけを考えればよいわけです。また、内容についても、出版のルールや著作権などの一般的なルールは守らなくてはいけないものの、出版社の制約を受けず、作りたい本を作ることができます。

自分史、句集、詩集、趣味の写真集などが向いているでしょう。

 

(2)なるべく多くの人に本を読んでもらうために制作する

制作部数は、500部以上は必要でしょう。中には、1000部以上制作される方もいるようです。しかし、売れ残りの在庫を抱えてしまうリスクがあり、私家本とは違い、販売することを目的として作ることになるので、出版社からも内容について指摘が入り、著者の思い通りにならないことも、ままあるでしょう。そして、費用も、私家版より20万から30万は多く見ておいたほうがいいでしょう。

 

(3)出版社にも費用を持ってもらう(共同出版)

簡単に言うと、出版にかかる費用を出版社と著者で折半して本を作りましょう、ということです。出版社にも費用を出してもらうわけですから、(2)のような書店流通タイプよりさらに出版社の影響が大きくなります。また出版社も利益を出したいので、売れないと思う作品には、お金を出さないはずですし、共同出版とうたっているのに、一般の書店流通タイプと変わらない金額を要求されることもあり、契約には特に注意が必要です。共同出版をしたことがある方に話を聞くなど、仕組みをよく学んでから契約するか否か判断したほうがいいでしょう。